TNF-DD工法
TNF-DD method
地盤改良からフーチングコンクリート打設まで一貫施工
TNF-DD工法は、通常は立方体となるフーチングコンクリートの下部を逆ピラミッド状に形成することで、コンクリート使用料を削減しつつ、設地圧を低減する工法です。施工は、TNF地盤改良体を掘削し、直接コンクリートを打設することで、型枠工事を不要とします。
目次
TNF-DD工法とは

取得特許
『建築物の基礎構造、及びその施工方法』
特許番号 第6868301号
取得年月日 2021年4月14日
商標

フーチングコンクリート「DD基礎」の構造
応力の低減
DD基礎が持つ独特な形状は、柱から伝わる建物荷重を効率的に分散させ、長期・保有時において安定的に建物を支えます。

- (1)柱からの荷重がDD基礎に伝達
- (2)逆ピラミッド形状がTNF改良地盤に応力を分散
- (3)改良地盤が原地盤へ効率的に荷重を伝達
鉛直荷重(長期)の応力分布
以下の図は、フーチングコンクリートが地盤改良体および原地盤に与える長期応力を比較したコンター図です。※長期応力:建物の重さなど、日常的に常にかかり続ける荷重を指します。


比較結果
- フーチングコンクリート下の応力を20%程度低減
- 地盤改良下の応力を10%程度低減
地震時の水平応力分布
従来のフーチングコンクリート(通常基礎)は、地震による水平力が作用すると基礎直下に大きな応力集中が発生します。一方、DD基礎では、応力が緩やかに分散され、フーチング外周に設けた板状構造(鍔)が地震荷重に抵抗し、接地圧を緩和します。


コンクリート量を削減
台形状にすることで、従来フーチングコンクリートと比較して、使用コンクリート量を40%程度低減できます。

施工手順
TNF2.0工法による2次改良地盤(土間下から約1メートルの深さの改良地盤)を、DD基礎の形状に合わせて掘削し、鉄筋施工・コンクリートを直接打設します。コンクリート打設に型枠工程を要さないため、施工費用を削減できます。
●カッター切断

●根切り:フーチングコンクリート形状に二次改良地盤を掘削

●捨てコン打設

●配筋

●コンクリート打設(型枠不要)

特徴とメリット
1.基礎躯体コスト削減
従来型に比べ、躯体工事コストを削減します。

2.基礎躯体工期削減
基礎躯体工期を削減し、全体工期短縮に貢献します。

3. 職人不足解消
工種削減により省力化施工を実現し、職人不足を解消します。

4. 環境負荷低減
省力化施工により環境負荷低減に貢献します。

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