TNFハイブリッド工法

TNF-hybrid method

改良地盤と木杭のハイブリッドで、さらに液状化に強い基礎

TNF工法で改良した地盤に木杭(丸太杭)を打設し、液状化の原因となる緩い砂地盤(N値20以下)を締め固めることで、軟化した地盤上でも建物を安定的に支えます。

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TNFハイブリッド工法とは

液状化対策基礎構造体及び液状化対策工法

取得特許

液状化対策基礎構造体及び液状化対策工法
特許番号  第5494880号
取得年月日 2014年3月14日

商標

TNFハイブリッド工法は、TNF2.0工法での地盤改良後に改良層から丸太杭を打設し、液状化の原因となる緩い砂地盤を締め固める工法です。

適度な締め固めが液状化を緩和しつつも、杭工法に見られる抜け上がりも発生しません。
改良地盤が、施設内やその近傍の土砂の噴出を防ぎ、周辺地盤とともに建物を安定して沈降させることで建物の転倒を防ぐほか、周辺施設の損壊を防ぎます。

TNFハイブリッド工法による液状化対策

TNF2.0工法による液状化防止効果

TNF2.0工法は、地震時に支持力を失いやすい地表付近の地盤を改良体によって強化し、急激な不同沈下を抑制します。また、従来の杭工法で見られる杭の抜け上がりも発生しません。

TNFハイブリッド工法によるさらなる対策

当社では、日本建築学会の設計指針に基づき、「せん断ひずみ振幅」を算出して液状化リスクを評価しています。

地盤条件によっては、通常のTNF2.0工法による地盤改良のみではせん断ひずみ振幅が基準値を超え、液状化対策として十分でない場合があります。

そのようなケースには、TNFハイブリッド工法を適用します。地盤改良体の下に木杭を併用して打設することで、地震時の液状化や長期の圧密沈下をさらに抑制します。木杭の長さおよび配置は、FEM(有限要素法)解析により合理的に設計を行います。

TNFハイブリッド工法 BIMモデル
*せん断ひずみ振幅による液状化リスク評価

当社では、安全性の向上を目的として、地盤の3Dモデルを用いたFEM時刻歴応答解析により液状化発生リスクを評価しています。
解析では、日本建築学会の「建築基礎構造設計指針」に基づき、せん断ひずみ振幅を指標として算出し、液状化の危険性を判定します。
指針では、せん断ひずみ振幅が5%未満の場合、液状化が発生する可能性は低いとされ、5%を超えると液状化リスクが急激に高まるとされています。

補正N値と液状化抵抗、動的せん断ひずみの関係 
(建築基礎構造設計指針より)

特徴

1. ローコストな液状化対策

TNF工法に廉価な丸太杭を組み合わせることで、ローコストを実現します。 

2. CO?の排出抑制

丸太杭(木材)使用による炭素貯蔵効果で、CO?排出を抑制します。

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